2008年5月22日 — takeo

本を読む本
モーティマー・J. アドラー (著), C.V. ドーレン (著), Mortimer J. Adler (原著), Charles Van Doren (原著), 外山 滋比古 (翻訳), 槇 未知子 (翻訳) , 講談社 (1997/10)
本の読み方を学ぶ本。
本を丁寧に読み始める前に、全体を大まかに読み、その本が本当に読む価値がある本なのか見極める(点検読書)。読む価値があると判断した本については徹底的に熟読する(分析読書)。
自分は、いつも点検読書ができていない。
一度読み始めると、「最初から最後まで読まなければ…」ってがんばる読書が癖になっている。途中でつまらなくなる場合や、無駄に時間をかけてタメにならないような本をイジで読んでいることが多い。読みたい本がたくさんあって、速く読みこなすために、今読んでいる本を適当に、深く理解することなく読み進める。それも最初から最後まで…。
この本のとおり、早い段階で読む価値があるかどうか判断し、どんどん見切りをつけていくべきだと思う。
もったいないって考えは捨て(時間のほうが大切)、初期の段階でずばずば切り捨てていく読書。
要点をおさえて大まかに読む読書。
本当に自分に必要な本を徹底的に読む読書。
・・・そんな感じ
1940年、ネットがない時代にアメリカで書かれた本。時代は進めど読書は読書。「本を読む」ことについて、とてもタメになる本だった。(途中からイジで読んでしまった…。点検読書しよう◎)
※ネットの記事なんかは、こんな感じでずばずば切り捨てて読んでるんだけど、本ではできない。有料、無料の問題なのか?インターネット時代の点検読書は、違うやり方があるじゃないかと思う。現代版「本を読む本」 or 「本を探す本」 or 「ブログを読む本」とか、必要なのかもしれない。
2008年5月19日 — takeo
Googleを支える技術 ~巨大システムの内側の世界
西田 圭介 (著) ,技術評論社 (2008/3/28)
Googleのシステムを論文などから調べわかりやすく解説している本。
正直、ここまですごいシステム構成だと想像もつかなかった。
「日本のすべてのPCよりも多いサーバを使用し、アルファベットごとにインデックスサーバが作られ、サーバーが壊れてもいいように物理的に離れた場所に複数のコピーを置く」
みたいな中途半端で怪しい知識から一歩前進した。
「とにかく、ひたすら、分散・分散・分散!!!」
この本からのGoogleのシステムの印象は、「そこまで、そんなとこまで分散しているのか!?」だ。
ストレージ(HDD?)の分散、データベースの分散、プログラムの処理の分散、Webサーバの分散・・・。さまざまな層で分散処理が行われている。
分散処理では、データの保護(物理的に離れた場所のサーバーに複数のコピー)、処理の高速化(1回の検索で数百、数千台のサーバーで同時に検索)、ネットワークの高速化(物理的に近いサーバーに接続)などが行われているらしい。
いったい、1回のGoogle検索で何台のサーバーが動くのか?
1つのDBに入りきらないようなデータを扱った仕事をしたことがないけど、分散処理の難しさは十分に伝わってくる。
「電力のチューニング」
巨大なデータセンター、膨大なサーバーを動かす電力はとてつもなくでデカイ、電気代も大変らしい。
Googleでは、価格、性能、電気代を考慮したCPUの選択から、電気代を節約するための電源の改造、ピーク電力の削減などを行っている。電気代、データセンターの設備代はピーク電力に左右され、電力はCPUの使用率により変化する。そこで、処理の時間を均等に割り振るとか、ピーク電力に近づくと処理速度を落とすとかして電力をチューニングしているらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
他、さまざまな方向からGoogleのシステムについて解説しているこの本。理系ではない人(自分)にとって多少難しいor理解できない部分もあるが、Googleのシステムを例題に分散処置の勉強ができる、コストパフォーマンスがものすごい高い本だと思う。Googleのソフトウェア開発環境についても触れているので、是非読んでほしい。◎
2008年5月18日 — takeo

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
梅田望夫 (著) ,文藝春秋 (2008/2/28)
こういう名言集は、いまいち読みたいとは思わないが、梅田望夫さんの本なのとりあえず読む。
名言→解説→感想 のような流れが永遠と続く。
すごく読みやすい本で、あっさり読めた。確かに1つ1つの言葉は、なるほどって考えさせられるものも多い。それに洒落ている。
ただ、どれか心に残ったか?って言われると大変微妙。立て続けに名言を浴びせられたせいなのか?
ただ1つ残ったいい言葉、
偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ。
まだ見つかっていないなら探し続けろ。落ち着いちゃいけない。
まさに恋愛と同じで、見つかればすぐそれとわかる。
そして素晴らしい人間関係と同じで、年を重ねるごとにもっと良くなる。
だから見つかるまで探し続けろ。探すのをやめてはいけない。
― スティーブ・ジョブス
今、知りたいこと、今、心に一番響いた言葉がこれだった。
たった1つでも、今の自分にプラスになる言葉が見つかればいいと思う。たまに読み返してみて、その時々のいい言葉を見つけるのもこういう本の読み方かもしれない○。
2008年5月18日 — takeo

小飼弾のアルファギークに逢ってきた
小飼 弾 (著) 、技術評論社 (2008/4/15)
アルファギークとは「産業を変化させる力を持つ新しい技術に早いうちに飛びつき、技術が進むべき方向性を示す、先鋭的で飽きっぽいエンジニア」。
Ruby on Rails、Twitter、Seasar2、jQuery、はてな、livedoor、IT戦士…
興味をそそられる言葉が連発していたので買ってみた。
開発者たちがどんなことを考え、実行しているか、インタビュー形式の軽い記事で物足らない部分もあるけど、いろいろ聞けて面白かった。
著者の
・・・ 常に、どうやったら自分をクビするような状況に持っていけるかを常に考えましょう ・・・ 要するにどういう技術が向上すると自分は不要になるのか。もしそれがみつかたら、自分が作っちまおうよ。自分で作って最高値で売って、次にいけと。
っていう言葉。いい考え方だと思う。
「自分が必要とされているのはどんなことだろう?どんな技術がつくられたら仕事がなくなるんだろう?」
難しい質問だ。答えを考えていきたいと思う◎
2008年5月17日 — takeo

新版 28歳からのリアル
人生戦略会議 (著) ,WAVE出版 (2008/3/14)
「仕事、結婚、お金、住まい、健康、親、趣味、常識」について30代に向けての準備について語っている本。お金に健康、家、親を絡ませながらリアルな将来像を想像させられる。
基本的にサラリーマンを想定して書かれていて、年金とか将来のお金の不安をあおられる。自営の自分としては、そーとー凹む。(サラリーマンで、厚生年金払っていて、嫁がいて、の状況で不安なのだから国民年金しか払っていない自分はどーなるの?)
普段考えないような(考えていなかった)、遠いようで近い現実について考えるいい機会になったと思う。
この本をきっかけに禁煙を始めてみた。◎
2008年5月4日 — takeo

ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎 (著) ,新潮社 (2007/11/29)
本屋大賞受賞作。
JFK大統領暗殺事件の日本版のような話。やってもない罪を着せられた主人公が仙台の街を逃げ回る。
国や警察を敵に回すと、こんなに窮屈で逃げ場のないものか!怖くなる。
最近読んだ奥田英朗の「最悪」に書きっぷりが似ている本。
さらっと読める。面白い◎。
2008年5月4日 — takeo

ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学
岡嶋 裕史 (著) ,光文社 (2008/03)
発注側(客)からの視点で書かれた「なぜシステム開発は失敗するのか?」「SEってなんだ?」を解説してくれる本。プログラマとSEって?開発系と運用系って?システム営業?など、この業界で働いていてもよく分からないような言葉を分かりやすく説明している。
どうして失敗するのか? > お互い様。(お互い歩み寄る必要がある)
ただ、著者があとがきでも触れているように、
「・・・本書をSEの人が読んだらと思うとぞっとするほどである。そんなことはないと思うが、何かの錯誤で本書を手にしたSEの方がおられた場合・・・」
SEを若干キモく書きすぎのところがある。ただ、9割そのとおりだと思う。◎
この本で紹介しているような失敗を防止する、改善することは難しいと思う。お互いそーとー歩み寄る必要がある。
発注側と受注側の2つの視点でプロジェクトを時系列で進めて読み比べできる章有り。(ここがキモイ)
まあSEの人も楽しんで読める本だと思う。◎
2008年4月14日 — takeo
ハイパフォーマンスWebサイト ―高速サイトを実現する14のルール
Steve Souders (著), スティーブ サウダーズ (著), 武舎 広幸 (翻訳), 福地 太郎 (翻訳), 武舎 るみ (翻訳) ,オライリージャパン (2008/4/11)
久しぶりに発売日が待ち遠しかった本。速読破。
サイトのパフォーマンス評価ツールYSlow(Firefox+Firebugのアドオン)を作成した米Yahoo!パフォーマンス担当責任者著が「高速サイトを実現する14のルール」とともにサイトのパフォーマンスチューニングを伝授してくれます。
「待ち時間の80%はフロントエンドの処理に費やされる」という調査結果のもと、実際のサイトを例にとりフロントエンド中心のパフォーマンスチューニングを解説してくれます。
なんとなく行っていた「コンテンツを圧縮するgzip。JavaScriptを軽量化する縮小化、難読化。ブラウザキャッシュ対策、CSS、JAVASCIPTの外部ファイル化。付加分散。」の「なぜ?」や、まったく知らなかった「Etag、CSS、JAVASCIPTの記述位置」、気軽に使っていた「IEのCSS expressionの問題」。
とくに、CSS、JAVASCIPTの記述位置(ルール5:スタイルシートは先頭に置く、ルール6:スクリプトは最後に置く)は体感速度に大きく関わるのですぐにでも実践したい。
あいまいな理解だったブラウザキャッシュについてもかなり明快に理解することができる。(Etagについては速対応が必要。)
JAVASCIPTの縮小化と難読化の解説もためになる。(難読化は、リスクのわりにその効果は低い)
本当にこういう本を待っていた。
Webの仕事に携わる人必読。今までを反省し、今後のサイトにはできるだけこの「14のルール」を実践したい。◎◎◎
以下目次。
A章 フロントエンドのパフォーマンスの重要性
B章 HTTPの概要
1章 ルール1:HTTPリクエストを減らす
2章 ルール2:CDNを使う
3章 ルール3:Expiresヘッダを設定する
4章 ルール4:コンポーネントをgzipする
5章 ルール5:スタイルシートは先頭に置く
6章 ルール6:スクリプトは最後に置く
7章 ルール7:CSS expressionの使用を控える
8章 ルール8:JavaScriptとCSSは外部ファイル化する
9章 ルール9:DNSルックアップを減らす
10章 ルール10:JavaScriptを縮小化する
11章 ルール11:リダイレクトを避ける
12章 ルール12:スクリプトを重複させない
13章 ルール13:ETagの設定を変更する
14章 ルール14:Ajaxをキャッシュ可能にする
15章 米国トップ10サイトの分析
2008年4月14日 — takeo
最悪
奥田 英朗 (著) ,講談社 (2002/09)
フリーター、下町の工場社長、銀行員の3人のストーリーが別々に展開され、徐々に1つの犯罪に結びついていくっていう映画でよくあるパターンの話。
3人とも不幸続きで本当に「最悪」。
凹んでいるときに読んだから、かなり凹んだ。
主人公?のフリーター(チンピラ)がとことん最悪な状況に追い詰められている姿をみてるとだんだん凹んでくる。
ついてないときはとことんついてない。そー思わせられる。主人公を取り巻く環境はかなり過酷で、その周辺、あまり関わりたくない人たち(ヤクザ、チンピラの人たち)なりの事情を知ることができる。(最悪なことが最悪をよび、さらに最悪に。)
かなり凹むが読み終えたらとりあえず満足した。○
2008年3月31日 — takeo

Webデザインの「プロだから考えること」
鎌田 貴史 (著), 中村 洋基 (著), 水藤 祐之 (著), 深澤 洋介 (著), 遠崎 寿義 (著), 佐野 勝彦 (著), 勅使河原 一雅 (著) , インプレスジャパン (2008/3/14)
広告業界WEBデザインについて、いろんな方向から語った本。時間に追われながらアイデアを出していく様子が見れて面白い。紹介されているプロジェクトはどれも面白そうなものばかりで、いいなーと思う(楽しそう)。いずれこういう業界で働きたいと妄想してしまう。
その中でも
イマジナティブの「THE HANDSHAKE COMPANY」プロジェクトの話が面白い。ディレクターとデザイナーの2つの視点でプロジェクトを時系列で進めていく。オファーからプレゼン、製作、納品までの2人の異なるポジションでの仕事、思いを読み比べることができ、プチ疑似体験ができる。クライアント、代理店、ディレクター、デザイナー、コピーライター、イラストレータ・・・ すべての関係者を時系列で並べて読み比べしたくなった。
が、紹介されているプロジェクト(サイト)で実際に見たことがあるのは1/3程度。この本で紹介されているようなコンセプトを感じとれるまで使ったサイトはヨリ少ない。インターネット使用率が高い自分でもその程度の認知度なので一般ユーザに向けたWEB広告って本当に難しいんだなって思う。
難しいことに挑戦しつづける人たちの頭の中をのぞくことができる良い本だと思う。◎