小説「大奥婦女記 講談社文庫」
松本 清張 (著)講談社 新装版 版 (1999/12)
松本清張の歴史物。大奥婦女記っていう怪しげなタイトルからいろいろ想像をふくらませていたが、意外に真面目。徳川将軍時代の大奥っていう隔離された異常な世界の中、どろどろとした人間ドラマ。TVドラマの「大奥」の場面と混ざりあってどの将軍の時代の話をしているのかだんだんわからなくなる。
マイケルジャクソンのような少年好きの性癖もあたりまえの時代。はやく子供を作ったのの勝ちの世界で繰り広げられる女たちの争い。
いまの日本では想像もつかないような非道徳的なことの数々。人間の進化を感じさせられた本だった。◎
この時代は女30で隠居だった。三十路っていう言葉のニュアンスはこんなところからうまれてきたのかもしれない。
